|
|
|
 |
 |
|
|
| いま、なぜ中国オフショア開発なのか? |
システム開発を外部のパートナーに委託する場合、出来ることならば過去、長年取引を行ってきて信頼関係の厚い日本国内のパートナーのみに仕事をお願いした方が、安心であることは言うまでもありません。しかし、最近はオフショア開発の実行を真剣に検討する日本企業が増えつつあります。ではなぜ、オフショア開発に目を向ける企業が増えているのでしょうか?
中国オフショア開発の目的は、各企業の事業環境によっても変わってきますが、主としては「原価低減」と「開発リソースの確保」の2点になります。今回は、これらの目的についてひとつひとつ考えていきたいと思います。
(1)原価低減
中国オフショア開発の主な目的は、原価低減であることは言うまでもありません。業界、業種、企業、技術分野等々によっても差異はありますが、日本国内で100%開発を行った場合と比較し、開発費(外注費)は1/3‐2/5程度に低減できると言われています。
通常、発注者は中国ソフトウェア会社と初めて取引を行う場合、リスク対策のため小規模案件を対象とすることが多いです。また、受発注者ともに取引開始当初は相互に力量を把握していない上に、作業の進め方、考え方、重点の置き方等未知の部分が多いのが一般的です。
したがって、発注者としても開発費全体に占めるオーバーヘッド(社内の管理工数等)の比率が高くなり、大きなコストメリットを見出せなくなります。また、受注者にとっても、必要以上に慎重な対応を行なうことが多く、利益を創出しづらいことが多くなります。
しかし、継続的に取引を行うことにより、受発注者間の相互理解(信頼関係、開発業務の進め方、考え方等)を通じて社内オーバーヘッドを徐々に削減でき、受発注者ともにメリットも拡大させることができます。
(2)開発リソースの確保
昨今、オフショア開発の主な目的は、原価低減から開発リソースの確保に重点がシフトされつつあります。これは、日本国内の人材不足が深刻化しつつある背景によるものです。オフショア開発の推進により、日本国内の空洞化を懸念する意見をよく耳にします。また、中国ソフトウェア会社を競争相手と考えてしまう日本企業も少なくありません。
私は、日本企業にとって中国ソフトウェア会社を競争相手と捉えるのではなく、密に連携する国際分業パートナーと位置づけるのが最善なのではないかと考えています。
日本は今後、益々人手不足になっていくと言われています。このような環境の中、日本国内の需要だけを考えても日本国内の供給(人的リソース)のみで対応できるのかどうか。必然的に開発リソースを海外に求めることが常識になる時代が来るのではないかと思えてなりません。
最近、新たに中国オフショア開発の実施を検討している日本企業の担当者の方からも「今まで日本国内のパートナーのみに仕事をお願いしていたが、最近は人手不足で対応してもらえず、中国も含めオフショア開発を検討している」という声をよく耳にします。
もしかすると、既に、開発リソースを海外に求めることが常識になる時代に入りつつあるのではないかと感じます。 |
| - 中国情報局 |
| 2007/8/14 |
|